【人物例有り】面接で「尊敬する人」を聞かれた時の答え方。


今回は、就活の面接でよく質問される「あなたが尊敬する人物」について説明します。
尊敬する人物を回答することで、一番の肝になるのは、「なぜその人物を尊敬するのか」ということです。
この記事が面接において、少しでも参考になれば幸いです。
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尊敬している人物を聞かれる理由
面接が進んでくると、採用官がより知りたくなってくるのは、あなたの価値観、つまり「何を大切にしているのか(またはしてきたのか)」です。
例えば、
- 学生時代に一番頑張ったこと
- あなたの長所
- 就活の軸
など、様々な質問があなたを待っています。
その中でも、今回は「尊敬している人物」を紹介いたします。
尊敬する人物を答えることによって、採用官はなにを知りたいと考えているのでしょうか?
それは、上記で述べた価値観、具体的には、
「未来、過去、現在」から構築された価値観を見られています。
どういうことでしょうか?
1つ1つ噛み砕いていきましょう。
・どのような点を尊敬しているのか
・どのような影響を受けたのか
・その人を通して、どのような人物になりたいのか
・なぜ尊敬しているのか
・尊敬するきっかけはなにか
・今、どのようなことに取り組んでいるのか
・どのような課題に直面しているのか(直面したのか)
・どのように乗り越えたのか(乗り越えようとしているのか)
以上の点をしっかりと答えられ、かつ「過去→現在→未来」が一本化しているのであれば、必然的に通過していることでしょう。
「尊敬している人物」をきっちり受け答えできる人は、「過去→現在→未来」の流れがまっすぐになっており、
自分の大切にしているものを把握できている人と同義だからです。
価値観をしるために、採用官がどんな質問が来ても、あなたはどのような切り口からでも答えられるのです。
尊敬する人は両親(父親)編
例文:尊敬する人は父親です。
私の尊敬する人物は、父親です。私の家族は両親2人と姉、そして私の4人家族です。父は、自営業をやっており、土日含めて毎日、朝はやくから夜遅くまで会社に行っております。それにもかかわらず、顔を合わすときには必ず楽しそうに私の近況を聞いてくれます。そして、私が悩んでいる時には必ず「まずはやってみたらいいよ」と声をかけてくれます。父は、どんな時でも答えをいうことはなく、私自身が行動し、学べる機会を作ってくれていました。その場を乗り切れることではなく、私の将来の糧なるアドバイスをすることの大事さを学びました。
私も父ように、将来のことまで見通した上で、その人自身が学べるような機会を提供できる人物になりたいです。
良い点
・エピソードが詳細
両親や友達などを話すときには、エピソードがより詳細になる傾向があります。実際に自分が体験したことであるため、こと細やかに出来事を話すことができます。
・エピソードと伝えたい内容が一致しやすい
エピソードが詳細なため、深掘りされる際に、答えやすいというメリットがあります。しかし前提といて、「私は●●を伝えたい!」ということが決まっている必要があるので、注意してください。
気をつける点
・伝わりづらい
前提として、面接官ははじめましての方が多いです。そう、みなさんのことも知らないのです。その状態で、相手が知らない人を話すので、伝わりづらいことこの上ないです。対策として、普遍的な事実を盛り込んでいきましょう。父は何をしているのか、そしてどのような人物で、どのような影響を受けたのか。相手が知らない人の文、背景の情報をしっかりと話すことが重要です。
尊敬する人は偉人(マザーテレサ)編
例文:尊敬する人はマザーテレサです。
私の尊敬する人物はマザーテレサです。マザーテレサは、カトリック協会の修道女にして、修道会「神の愛の宣教者会」を創立した人物です。ケアする相手の状態や宗派を問わずに救いの手を差し出す活動を行なっていました。その結果、カトリック協会全体に刺激を与え、次々に、活動を支持する修道会が設立されていきました。活動の中で、キリスト教の妨害されても、自分の信念を曲げることなく、信念と行動を貫いたマザーテレサを尊敬しています。
私もマザーテレサのように、自分の信念を貫き通した上で、分け隔てなく人に手を差し伸べる人物になりたいです。
良い点
・伝わりやすい
マザーテレサや織田信長といった有名な偉人は、面接官が背景情報を知っている可能性が高いため、相手がとてもイメージしやすいというメリットがあります。偉人の背景情報を多くするというよりも、偉人の憧れた点をしっかりと述べることを意識しましょう。
気をつける点
・事実のみを述べてしまう
尊敬する偉人を話す際に、功績が実績ばかりを述べてしまうことがあるので注意してください。対策として、功績や実績を「なぜ」残すことができたのかを話すことができるように準備しておきましょう。残すことができた理由を探ることで、みなさんがどこに尊敬しているのかも明確になります。
尊敬する人は著名人編
例文:尊敬する人は著名な経営者です。
私の尊敬する人物は、パナソニック創業者の松下幸之助さんです。なぜならば、松下幸之助さんの仲間を家族のように扱い続けたことにあります。松下幸之助さんの教育は徹底して「褒める」という指針でした。。会社を作っているのは社員であることを誰よりも理解しており、家族のように扱うことはとても難しいのにもかかわらず、「褒め続ける」ことを徹底したからこそ、今のパナソニックがあると考えました。
私も、会社の従業員として割り切るのではなく、仲間・家族としての関係を作れる人物を目指しております。
良い点
・伝わりやすい
有名な偉人と一緒で、イメージを共有しやすいというメリットがあります。有名な経営者を回答することによって、自治や経済に興味があるという印象を面接官に与えることができます。
気をつける点
・かぶりやすい
有名な経営者を選ぶことにより、他の学生と理由がかぶる可能性があります。印象を残したいはずの面接で、まったく印象を残せないということにもなりかねません。尊敬する人のどこに憧れて、自分はどうなりたいのかといったパーソナリティまで触れることを意識しましょう。
まとめ
尊敬している人物を回答することは、みなさんが「何を大切にしているか」がわかります。
さらに面接の根底には、コミュニケーションが取れているかが1番見られています。面接官とイメージを共有した上で、みなさんの価値観を伝わるようにしていきましょう。