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【妊娠中の就活】子育てしながら働きたい女性のための解決方法

【妊娠中の就活】子育てしながら働きたい女性のための解決方法
AI就活サポたくん

就活中の学生のなかには「妊娠してしまった……」と、突然のことに驚いている方もいらっしゃるかもしれません。

新しい命が宿ることは喜ばしいことですが、学生で、しかも就活中となると「学校はどうしよう?」「今後、就職できるのかな……」と、不安に思っている方も多いのでは?

この記事では、就活中に妊娠が発覚した女性のためにさまざまなアイデアを提供します。

将来的に働きたいと思っているなら、ぜひ、チェックしてみてください。

 ぶっちゃけ企業は妊婦を採用する?

妊婦と分かっていながら採用するかどうかは、企業によって、採用担当者によって変わります

なぜなら、妊婦を採用することは企業側にとっては配慮すべき点がたくさんあるからです。

例えば、妊娠していると原則残業はできないものと考えます。それどころか、つわりなどによって遅刻早退、欠勤も増え、短時間勤務になることもあります。

会社が当初予定していた労働量からは、少なくなってしまうでしょう。

 

即戦力がほしい、バリバリ働いてくれる若い人材がほしいと考えている企業にとっては、妊婦を雇うことはデメリットのほうが大きいです。

 

そのため、企業が採用活動中にあなたの妊娠を知れば、妊娠を理由に「採用しない」選択をする可能性は大いにあります。

 

内定取り消しは違法の可能性・企業からは質問もできない

ちなみに、企業側がすでに内定を出している場合、妊娠を理由に内定を取り消すことは一般的にありません。なぜなら、これが不当解雇と同様、違法となる場合があるからです。

男女雇用機会均等法について

均等法では、募集・採用、配置・昇進・降格・教育訓練、福利厚生、職種・雇用形態の変更、退職の勧奨・ 定年・解雇・労働契約の更新の雇用管理の各ステージにおける性別を理由とする差別を禁止しています。 

 

第九条 事業主は、女性労働者が婚姻し、妊娠し、又は出産したことを退職理由として予定する定めをしてはならない。

男女雇用機会均等法では、妊娠について質問することも不適切としています。もし、あなたのお腹がすでに大きくても、企業側から「妊娠について」質問することはありません。

【学生結婚でも関係ない!】妊婦を採用する企業もある

なかには、妊婦の現状を理解しながら採用してくれる企業もあります。

例えば、おむつや女性向け生理用品のメーカーで知られるユニ・チャーム株式会社は、内定を30歳まで保持できる「フレッシュ・マム・リクルートメント」という制度を設けています。

この制度は、一旦内定をもらったら、30歳を迎えるまで出産・子育てに専念できるという制度です。この制度があれば、就活中に妊娠が発覚しても安心。妊娠によって落とされる心配もありませんし、採用側にも妊娠を伝えやすくなります。

働き始めるタイミングは企業と話し合う必要がありますが、最長で30歳まで入社時期を伸ばせるなら、「子供が小学校に入学するまで子育てに専念したい」という女性でも大丈夫ですね。

 

そもそも、子育てに理解がないと厳しい?

就活中の妊娠に限らず、そもそも子育てと仕事を両立するのは、企業側の子育て理解がなければ難しいです。朝早くから夜遅くまで働きづめる必要があったり、泊りがけでの出張が多いなど、仕事によっては両立が難しい場合があります。

出産する前には「なんとかなるだろう」と、思っても、実際に子育てが始まってみると想像以上です。

企業側に支援制度があったり、仕事を分担してくれたりするなど、子育て理解がなければ働き続けることは容易ではありません。

家族が子育てを手伝ってくれるか、地域の保育園の受け入れ状況はどうかなど、周囲の環境によっても、両立できるかどうかは左右されます。

妊娠は就職以外の選択肢を増やしてくれる

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もし、就活中に妊娠が発覚したら、まずはあらゆる選択肢を検討してみてください。また、妊娠中は母子の健康を考えることが一番大切。身体に無理をせず、医師と相談しながら就活の選択をすることも重要です。

採用側に妊娠を報告して就活を続ける

採用側に妊娠を報告するのも一つの手です。前述の通り、報告したことで内定がもらえないことも多々あるでしょう。

しかし、それでも採用してくれる企業に出会えたなら、それはあなたにとって幸運なこと。子育ての理解もあり、あなたの才能を十分に評価してくれる企業と出会えたことになるからです。

また、採用側があなたの妊娠を知ることで、さまざまな配慮をしてくれるかもしれません。

例えば、急な体調不良でも、柔軟に日時変更に対応してくれるでしょう。長時間立つことを避けるため、イスを用意してくれる可能性もあります。

他にも、子育て中の女性が働きやすくなるよう、労働環境を整備してくれるかもしれません。このように、採用側に妊娠を報告するメリットも少なからずあります。

もし、採用側に妊娠を報告するなら、安定期の5ヶ月に入った後、面接時に伝えるのがおすすめです。「現在妊娠していますが、3年後にはリーダー的な存在に成長していたいです」など、どんな将来像を想像しているのかあわせて伝えるといいでしょう。

妊娠を報告せずに就活を続ける

就活中に妊娠が分かっても、すぐさま報告する義務はありません。「あとから発覚すると気まずくなるのでは?」と、思うかもしれませんが、妊娠はプライベートなことです。内定後に妊娠を告げても、何ら問題はありません。

休学し、出産後に就活をする

妊娠中、就活が継続できない場合があります。でも、将来的には就職したい。その場合にオススメの選択肢が、『休学』です。

一旦休学し、就職浪人するという方法です。

妊娠中はつわりなどで体調不良になることが多いです。安定期に入っても、長時間歩いたり、座ったりしているのはつらいと感じることがあります。また、緊張しがちな性格の場合は、赤ちゃんへの影響が気になる人もいるでしょう。

休学してしまえば、体調不良のなかで通学する必要もありません。また、新卒採用にもエントリーが可能になります。

子育てしながらの就活は、周囲の応援がなければ続けることは困難です。しかし、周囲の助けが得られるのであれば、妊娠中に無理して就活をすることなく、落ち着いてから就活をするのも一つの方法でしょう。

一旦卒業し、出産してから就活をする

出産後は、考えているよりも生活が大変になります。子供中心となるため、通学や就活と両立することは難しいでしょう。

大学を卒業することすら危ぶまれる可能性もあります。なかなか復学できずに、中退の道を選ばざるえないこともあるかもしれません。

周囲の助けが得られない、保育園に預けることができない状況であれば、妊娠中に一旦卒業してしまったほうがいいでしょう。数年し、子供を保育園などに預けられるようになってから就活を始めることも一つの選択肢です。

この場合、新卒採用には挑戦できませんが、子育てと両立しながらの就活が可能になります。

出産のタイミングによっても選択は変わる

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企業に妊娠を伝えるかどうかは、妊娠が発覚した時期や出産時期によっても変わります。例えば、エントリーシートを出したあとの4月に妊娠が分かったとします。

一般的に、妊娠に気づくのは妊娠2〜3ヶ月の頃。すると、出産は年末年始頃です。これなら産後でも、4月の新卒入社に間に合うかもしれません。

一方、企業の採用活動が本格化している8月に妊娠が分かったとします。すると、出産はちょうど入社の4月頃です。入社時期と出産時期がかぶってしまうと、新入社員として、同期たちと同じスタートに立つことは難しいでしょう。

ただ、安定期に入るのがちょうど内定式の頃です。面接で妊娠について報告するには、時期として少し早くなる可能性もあります。

もし、現在妊娠がわかっているなら、面接時、内定時、入社時にどのタイミングにあたるのか、計算してみてください。

入社と出産時期が同じになる場合は、採用側の段取りも変わってきますので、妊娠を報告したほうがいいでしょう。

メリット・デメリットを検討のうえ報告を

妊娠したからといって、報告することが義務付けられているわけではありません。

入社後のことを考えて報告した場合、採用されないなどのデメリットを被る可能性もあります。しかし、世の中には妊娠中の就活に理解を示してくれる企業もあります。エントリーする企業を慎重に選定し、理解のある企業を選んだうえで就活に専念しましょう。

場合によっては休学するなど、あらゆる方法を検討しながら、家族も、あなたも幸せになれるような選択をしてください。