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【内定早期化】20卒と21卒の就活スケジュールを比較してみた

【内定早期化】20卒と21卒の就活スケジュールを比較してみた
AI就活サポたくん

ネットで検索をかけると、就活スケジュールが「変わった派」と「変わっていない派」の2派閥が一定数います。
これでは混乱してしまうのも無理はありません。

 

そこで今回は、20卒と21卒の就活スケジュールを比較し、本当に早期化が起きているのか調査していきます。

 

早期化の混乱の中でも、企業を”選べる”就活生になるためのコツもお伝えしていくので、ぜひ最後までご覧ください。

それでは、まずは調査結果からお伝えしていきます。

 

21卒の就活が早期化している噂は本当か

本当です。

就活ルール廃止に端を発する採用活動の前倒しで、21卒の就活は20卒と比較して早期化するとされています。

それでは、どのくらい早期化するのか実際に見ていきましょう。

20卒と21卒の比較

※あくまで目安です

21卒は採用活動の時期が数ヶ月単位で前倒しになる可能性があります。

これに備えて、インターンシップ、OB・OG訪問・業界研究などは早めの対策をしなければいけなくなりました。

 

なぜこんなことになったのか、その背景を見ていきましょう。

20卒までの就活ルール

まず経団連が定めていた「就活ルール」のスケジュールを確認しましょう。

以下は19年卒の就活ルールです。

広報活動 : 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降

選考活動 : 卒業・修了年度の6月1日以降

(中略)

正式な内定日は、卒業・修了年度の10月1日以降とする。

(引用:一般社団法人 日本経済団体連合会「採用選考に関する指針」2017年4月10日改定https://www.keidanren.or.jp/policy/2017/030.html

 

「広報活動」は企業による説明会のことで「選考活動」はそのまま選考のことを指します。

続いて、20年卒の就活ルールを確認していきます。

広報活動 : 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降

選考活動 : 卒業・修了年度の6月1日以降

正式な内定日は、卒業・修了年度の10月1日以降とする。

(引用:一般社団法人 日本経済団体連合会「採用選考に関する指針」2018年3月12日改定https://www.keidanren.or.jp/policy/2018/015.html

 

ここまでで分かることは、20卒も19卒と就活の時期に変更点はないことです。

事実、旧来の20卒までは以上の就活ルールが適用されるとされています。

21卒からの就活ルール

問題は21卒以降です。

経団連のルール廃止について以下のような記事がありました。

今のルールを主導する経団連が昨年10月、

現2年生からルールを作らないことを決め、

政府が代わりに主導することになった。

学生の混乱を防ぐためなどとして、

日程などの骨格を維持。

インターンシップ(就業体験)と

称しながら解禁前に実質的な説明会や

選考をすることの禁止も、現行の規定を踏襲した。

(引用:森田岳穂「就活新ルール、政府が順守要請を開始 実効性は不明」朝日新聞デジタル 2019年3月26日 https://www.asahi.com/articles/ASM3T5HPPM3TULFA02X.html

 

2018年10月に経団連が就活ルールを作らないことを発表されました。

実際に経団連のホームページ内を探しても、

21卒の就活ルール(採用選考に関する指針)は開示されていません。

 

経団連の代わりに、就活スケジュールなど就活ルールの策定は政府が主導することになりました。

そして注目すべきは次の項目です。

  • 現行のスケジュールの維持
  • 企業側に対してインターンシップと称した説明会・選考活動を禁止
  • そのほか、現行の規定を維持

 

つまり、政府はスケジュール変更で学生が混乱するのを避けて、

「21卒についても今までと変わらないよ」としたわけですね。

廃止されたようでルールの骨格自体は政府に継承されているのです。

就職スケジュールの前倒しの噂はどこから

経団連が就活スケジュールの策定をやめたことで、

A さん
就活時期の前倒しが加速する
との声もあがっています。

みなさんも不安に思う「就活スケジュール早期化」問題のことです。

 

現在、売り手市場により、中小企業・外資系・マスコミ・IT系などの業界を中心として、しれつな人材の獲得競争が繰り広げられています。

 

このような状況ゆえに、就活ルールを無視して大学3年生を選考の対象としようとする動きが強くなっているのです。

そして「ルール無視」「ルールの形骸化」の頻発から、経団連は「就活ルール」の廃止に至りました。

その経団連には、現在大企業を主軸に約1,400社が加盟しています。

経団連のルールを廃止して政府主導となれば、その大企業もルールに従わなくなると懸念されているのです。

 

人材不足は大企業でも課題とされているので、経団連のルールがなければ、大企業も採用活動の時期を早めると予想できます。

これが「就活スケジュール前倒し」騒動の原因といえます。

企業に”選べる”就活生になるためのコツ

スケジュール早期化の背景にあるのは、人材不足による人材獲得競争でした。

スケジュールに縛られず、企業を”選べる”就活生になるためには、ズバリ早めの行動が重要となります。

「企業に選ばれる」ではなく「企業を選ぶ」ためには、人より優れたスキル・経験がある就活生にならなければなりません。

 

つまり、人より優れた就活経験を積めば良いということになります。

単純に「早めに優秀な就活生になってしまおう」ということです。

 

企業を”選べる”優秀な就活生となるために重要なのが、以下の3点。

 

  • インターンシップ参加で経験と仕事力・人間観察力をUP
  • OB・OG訪問で業界の実態を知る
  • 業界・仕事研究・自己分析で自分と希望業種を知る

この3点さえ、大学3年6月~9月頃に実行すれば、スケジュールの早期化に惑わされない有意義な就活ライフを送ることができます。

まとめ

就活ルール廃止後、スケジュールの早期化は確実に進んでいます。

経団連から政府が主導することになりました。

  • 現行のスケジュールの維持
  • 企業側に対してインターンシップと称した説明会・選考活動を禁止
  • そのほか、現行の規定を維持

これにより、経団連所属の会社もルールを無視した人材獲得競争がはじまるとされています。

 

この早期化に惑わされないためにも以下の3つを心がけましょう。

  • インターンシップ参加で経験と仕事力・人間観察力をUP
  • OB・OG訪問で業界の実態を知る
  • 業界・仕事研究・自己分析で自分と希望業種を知る

当メディアでも、以上のノウハウを解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。