【インターン紹介】カバン持ちをして “ホンモノ” を見てきた。

優れた上役に付き添い、仕事を肌で感じ学ぶことができる“カバン持ち”。
今まさに、このカバン持ちで企業と学生のマッチングを図るインターンが流行ってきております。
今回はそんな“カバン持ちインターン”に参加した神戸大学2年次生の体験を紹介したいと思います!
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そもそもカバン持ちとは?
役回りによって意味が異なる
“カバン持ち”は「お手伝い」や「師弟関係」を意味する使い方もあれば、転じて「上役にへつらう」人を指す蔑視を含んだ意味にもなります。
諸説ありますが、妻がカバンを持って仕事に行く夫を送り出す様子や、部下が上司の手を空けるためにカバンを持つ様から、このような役回りのことを“カバン持ち”というようになったそうです。
主な役割は、名前の通り上役の荷物を持ったり、スケジュールの管理や運転など、身の回りの世話をする秘書的な役割が多いのではないでしょうか。
芸能界でも「実は昔○○さんの付き人だった」と過去に大物芸能人のカバンを持っていたエピソードを発言する有名人がいることなどから
「お金持ちになりたい!」「大物になりたい!」という人の多くはカバン持ちを一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
現役大学生が感じた上役の仕事
ご挨拶
今回のインターンで付き添いをさせていただく方は株式会社アローリンク常務取締役の安東由歩さん。
この日はアローリンクのサービスの商談に同行させていただく予定で「今日はいろいろ見れてラッキーだね」と仰っていただきました。
1日の流れは
梅田の某経営コンサル会社と商談→京都に移動→某通信会社との商談→新人研修の企画会議に参加→某会社との商談
と、学生の自分には想像もつかないほど怒涛のスケジュールをこなされています。
初めて見る“ホンモノの商談”
まず1社目。
プロフェッショナルのシェアリングサービスをされている企業様で、安東常務に対して先方の担当者が質問をしてニーズを探ります。
私はアイセックというNPOで企業の方に営業を何度も行ったことがあります。
それもあり、営業のノウハウを先輩から聞いたり、本で読んだり、実際に何度も実践していて少し自信がありました。
しかし、”ホンモノ” は違いました。
まず、アイスブレイクがすごく長い。
いきなり本題に入るのではなく15分くらいかけて、じっくりと関係を作っていきます。
それだけ時間をかけるので私自身その雰囲気で緊張がとれるほどでした。
そして事前リサーチがすごい。
商談の受け手であるアローリンクのありとあらゆることを調べ尽くしてから商談に臨んでおられ、会話がスムーズに進むうえ核に一気に近づいていきます。
営業というのは会話のメリハリが非常に重要で、本題を長丁場に渡って話したり、アイスブレイクが長ければ良いというものでもありません。
頭の中で流れやその先を計算しながら先方との話を進めているのだとは思いますが、実際受け手として何を考えているのか気になり、「商談の最中は、頭の中でどんなことを考えていますか?」と質問しました。
「常に双方がWIN-WINになるには、どうしたらいいか考えているね。」
これまで私はどうすれば自分たちが得するかを考えて聞いていましたが、双方に一番いい関係を考えていかないとビジネスはできないと仰っていました。
初めて見る “ホンモノ” の商談は、自分が今までしたきたこと、考えてきたこと圧倒的な次元の違いがあり、このレベルに自分が辿り着かないと社会では勝てないんだと武者震いしました。
“ホンモノ” の採用を考えてみる
京都に移動し、2社目の商談です。
2社名はアローリンクで扱っているnext≫ という、採用管理システムの商談です。
商談の流れで、現在の日本の採用の話になったのですが、その中ですごく印象に残っているのが「今から社会に出る就活生が一番最初に教わるのが、嘘をつくことっていうのはおかしくないか」という安達社長のお言葉。
これは多くの就活生が、最終面接で「御社で働きます」と言って内定をもらうのに、平気な顔で内定を蹴って違う会社に行ってしまう現状に対しての言葉です。
今でもさも当たり前かのように多くの就活生が行っていることで、就活生も内定を貰うために就活センターなどの入れ知恵でこのような言葉を発してしまているのかもしれません。
しかし、「今から社会に出る就活生が、一番最初に教わることが嘘をつくこと」という現状に対してすごく問題意識を感じます。
その問題を抱えながら社長はすごく熱い思いを持って会社を経営されております。
採用にも力を注いでいるのに、就活生に嘘をつかれる。
「どちらも悪くないのに、どうして辛い人が出てしまう。素直に他と迷ってると言えばいいじゃないか」と、社長の思いを聞いて自分も悔しく感じました。
私が就職活動をする時は、そのような嘘を絶対につかない人になろうと、別れ際、安達社長と握手をしながら決心しました。
“ホンモノ”は一瞬で決まる
新人研修の企画会議を終え、3社目の商談にうつりました。
この商談もnext≫の導入についてですが、この商談は一瞬でした。
なぜ一瞬だったかというと、意思決定をできる人と商談をしたからです。
「今回の商談はスピードが早かったやろ。営業のコツは意思決定をする主体に話をもちかけること。
意思決定ができない担当者に話をしても、その人は決定に至るまで社内で話を通していかないといけないから面倒に感じてしまう。その結果、商談がうまくいかない場合が多いからね。」と教えてくださいました。
こんな近くでホンモノの技を盗めるのは、カバン持ちでしかできない。こんな話を聞けたのも、それを間近で感じれたのも貴重な経験だと改めて思います。
最後に
今日はとにかく“ホンモノ”を感じた1日でした。
企業往訪の考え方や構え。営業マンとしての話し方。これまで自分が足りていると感じていたレベルでは場数を踏んだホンモノの営業マンには通用しないということ。
今まで学生団体やサークル、簡単なインターンしか経験してこなかった自分が、企業の取締役の仕事を間近で見たことで、本当の仕事の極意を見れた気がします。
自分もこれから2、3年後には同じ舞台に立つ。
そのとき自分のカバンを持ちたいと言ってくれる学生がいるような人物になると決意し、改めて安東常務にお礼を言って別れた後は朝とはまた違う気持ちで背筋が伸びていました。
就活が始まったけど、実際に社会人の方はどんな風に仕事されているのだろうとイメージがつかない人にはとてもオススメのカバン持ちインターン。
まだまだ募集されているようなので、ぜひ連絡してみてください !
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★協力元:学生団体カバタン
★体験記:神戸大学2年 番匠谷拓実
https://www.kabatan.jp/kabatan01/