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2019年11月27日

企業が「圧迫面接」をする理由。知らないと損する適切な対処法とは

企業が「圧迫面接」をする理由。知らないと損する適切な対処法とは

あなたは、圧迫面接という言葉を知っていますか?

圧迫面接は面接を受ける者の心を揺さぶり、本音を引き出すために行われていた面接の方法です。もとはアメリカの企業で生まれた方式ですが、その後、世界中に広まりました。

現在では、パワーハラスメントだという見方があり、圧迫面接をしない企業がほとんどです。しかし、就活生の話を聞くと、まだ圧迫面接をする企業があるのだそう……。

なぜ、企業は圧迫面接を続けるのでしょうか。

この記事では、企業が圧迫面接をする理由と、圧迫面接に対する適切な対処法について解説します。

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過去のハラスメントではない! まだまだある、圧迫面接

圧迫面接とは、相手に難しい質問ばかりを突きつけ、焦らせたり、過度に緊張させたりするような行為のこと。

「君、この仕事向いてないよ」

など、相手を蔑むような言葉を言うなど、そのケースは多種多様です。

圧迫面接は、「難題に対してどう切り抜けるかを見るもの」という大義名分で見過ごされた時代もありました。

しかし、セクハラや差別的な発言など、目に余る面接での対応が相次いだため、現在では行われていない過去のものとされています。

現状は、どうなっているのでしょうか。

実は、6割以上の人が圧迫面接を経験している

新卒の就職活動で面接を受けた人にアンケートを取ると、その6割以上の人が圧迫面接を経験したと答えています。約半数以上が圧迫面接を経験しているのです。

実際に受けた圧迫面接は、以下のようなものでした。

・面接中、怖い顔をした人に大声で叱責された

・常に怒ったような口調で面接が行われた

・横柄な態度で終始面接が行われた

・意見を述べたら、その意見をしつこく否定された

・質問に答えても反応がなく、無視されているようだった

・何を答えても「なぜ?」「どうして?」と返された

・辞退したら、後輩たちに迷惑がかかるよと言われた

・奨学金は借りているかと、経済的な事情を探られた

・他の仕事にしたほうがいいと勧められた

・そんな志望動機でよく合格すると思ったね?と否定された

・うちの会社、残業多いよ?と、ネガティブな内容をふっかけられた

・大学の偏差値低いよね?と、大学をバカにされた

・面接中なのに携帯をいじっている

・背もたれに大きくもたれ、足を組んで手をポケットに入れて面接する

・面接開始すぐに「帰っていいよ」と、言われる

・話をしている途中で大きなため息をつく

・回答をするとフッと笑ったり、チッと舌打ちしたりする

・「だから?」「それで?」と、威圧的に質問をされる

・机をトントン叩いて威圧しながら話をする

・グループ面接で一人の学生だけに質問攻めする

 

その内容が多岐にわたることがわかるのではないでしょうか。

 

怒鳴られたり、机をトントン叩きながら話をされたりするのは、非情に威圧的です。面接を受ける側は萎縮し、いつも通りに返答することは難しいでしょう。

著しく難しい質問をされるのも、答えに行き詰まったり、焦ったり困ったりして、面接官側が強いプレッシャーを受けることになります。

また、最近では、内定を辞退しないように、逸脱したプレッシャーを与える「オワハラ(就活終われハラスメント)」も増えています。「大学の後輩に迷惑がかかるよ」といった発言は、オワハラにあたるものです。

しかし、”圧迫面接”は故意でないケースも!

現状を詳しく見ていくと、中には学生が圧迫だと思いこんでいるケースもゼロではありません。

例えば、採用面接は誰もが緊張するものです。

一般常識を尋ねた質問でも、学生が答えられなければ「これは圧迫面接かもしれない」と、思うかもしれません。

実際にハラスメントが行われているケースは許しがたいものですが、「圧迫面接だ」と決めつけるには時期尚早という場合もあるので注意しましょう。

また、学生が「圧迫面接だ」と思うケースでは、担当者に悪意がないことがあります。

そもそも、圧迫面接はプレッシャーをかけて相手の出方を見るのが目的でしたが、知らずしらずのうちに、採用担当者が意図しない発言をしていることがあります。

 

例えば、横柄な態度や乱暴な口ぶりは、ただ「マナーが悪いだけ」という可能性もあるのです。

 

ハラスメントは被害を受けたほうが「ハラスメントだ」と感じれば成立します。しかし、意図しない圧迫面接があること、自分の捉え方次第で勘違いしてしまうことがあるのも事実です。

大切なのは、「圧迫面接だ!」と、慌てないこと。圧迫面接のように感じる例も、把握しておくといいでしょう。

学生の勘違い? 面接官の誤認識? 圧迫面接と感じる事例

ここからは、圧迫面接だと感じやすい、または勘違いしやすい具体例を紹介します。

なぜ? どうして? 「質問攻め」はあなたを知りたいから

もしかしたら、あなたが聞かれたことだけに答え、なかなか深堀りできないため、質問を繰り返しているだけかもしれません。

相手は「この学生は面白い。もっと色々聞いてみたい」と、あなたに可能性を感じて質問攻めにしている可能性もあります。

圧迫面接で行われる「質問攻め」は、実際もっと形式的です。あなたへの興味も示さずただ質問攻めにし、答えたのに全く反応やリアクションがない場合は、圧迫面接と思ってもいいかもしれません。

睨まれている、笑わない……態度が悪いのは「そういう人」だから

睨まれている、笑わないなど、仏頂面をしている面接官もいるでしょう。でも、それはあなたを圧迫するためでなく、もともとそういう顔をしているという可能性もあります。

腕を組むのは、シャイで恥ずかしい気持ちを隠すときにするしぐさ。面接官の中には口下手な人もいるので、心のどこかで話すことを拒絶しているケースがあります。

そもそも、面接官も教育を受けるべきですが、行き届いていない企業では、面接官の態度まできっちりと統制が取れていないのです。

学生の意見を否定するのは「ただの自己顕示欲」の可能性も

これも、本来はあってはいけないことですが、実際、学生の意見を否定し続ける面接官はいます。

 

なぜ、その面接官は学生を否定するのか――。

 

それは、「君は何も分かっていない」と否定する言葉の裏に<俺は分かっているけどね>という自己顕示欲が隠れているからです。

学生の意見は、社会人から見れば下手に感じることがあるかもしれません。しかし、それをフォローし、教育するのが先輩社員の仕事です。否定されても、あなたが気にすることはありません。

ひとしきりあなたの意見を否定したら、その人は納得した表情をすることでしょう。

その他の面接官の目もありますので、あなたはいつも通り落ち着いて対応すればいいのです。

ストレス耐性を見る≒圧迫面接と誤認識の面接官も

これも、本来はあってはいけない、完全にクロに近い事例です。

しかし、面接官の中には、「ストレスに弱い学生は採用できない」と正当性を訴え、あえてプレッシャーをかける面接官がいます。本人は「圧迫面接」だという認識はありませんが、多少のプレッシャーはかけるべきと考えているのです。

圧迫面接の自覚がないため、このような面接官は自身の行いを改めません。それがさらなる被害を広げてしまいます。

面接会場で役立つ「圧迫面接」への対処法

さて、ここからは圧迫面接の対処法について触れていきます。

「深く詳しく知りたい」など相手の気持ちに即した返答を心がける

「なぜ?」「どうして?」「それで?」と、質問が連続することもあるでしょう。その状況だけに反応して「圧迫面接だ!」と、考えるのが少し焦り過ぎかもしれません。

面接中は緊張しているかもしれませんが、なぜ、そんなにも質問攻めにされるのか、相手の気持ちを考える余裕を持てるとベストです。そして相手の聞きたい気持ちに即した内容で、回答するのがいいでしょう。

面接の前には、自分自信で「なぜ?」「どうして?」と自問自答しておくと、苦悶せずにスムーズに答えられます。

彼らの自然体である可能性も。意識しすぎずいつも通りの対応を

少々横柄に見える態度は、彼らのスタンダードかもしれません。荒っぽい態度は褒められたものではありませんが、もし、悪意がないのであれば、それを圧迫面接だと決めつけるのは無理があります。

威圧的に感じても、意識しすぎずにいつも通りに対応してください。他の面接官にも見られていることを、きちんと認識しておきましょう。

圧迫面接だとあなたが怪訝そうな顔をしたり、無愛想な態度をすれば、それがマイナスに働くことは明らかです。

やり過ごしつつ、選考を続けるかは考え直す必要も

面接官に自覚はなくとも、圧迫面接を受けたなら選考は考え直したほうがいいかもしれません。無自覚でも圧迫面接が行われる企業は、ハラスメントなどに疎かったり、教育体制が敷かれていなかったりする可能性があります。

そのような環境でも平気だというならいいですが、ハラスメントのない、働きやすい環境を求めているなら、選考を継続するかは考えものです。今後の面接でも圧迫面接が行われる可能性がありますし、就職後も、ハラスメントで悩むかもしれません。「大手企業だから」など、社会的地位や肩書きに惑わされないように判断しましょう。

「圧迫面接だ!」と焦らず、冷静に対応を

圧迫面接でも、通常の面接でも、焦らずに冷静な対応をすることはとても大切です。

圧迫面接自体、学生を焦らせ、本音を聞き出そうとする面接方式でした。

焦ってしまっては相手の思うツボ。

自分の意見が言えなかったり、本領を発揮できなかったり、あなたの損になるばかりです。

どんなことがあっても堂々とする、焦りそうなときほど冷静になろうと努めることを心掛けておけば、もし、圧迫面接を前にしても、大きく揺らぐことはないはずです。本来あってはならない圧迫面接ですが、もし当たってしまったら、冷静になることだけを考え、ネガティブな感情は出さないように努めましょう。

参考記事

 

圧迫面接という就活生を苦しめるだけの意味のない悪しき慣習

 

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